ニッパーと呼ばれる子供たちのトレーニングが、毎週日曜の8時過ぎからやっているのを聞き、1月2日にマルチドービーチへ見に行ってきました。サーフクラブのレストランは、クリスマスの25日だけは閉まっていましたが、シーズン中のビーチに休みはありません。
この日の天候は、ビーチに着くやいなや、にわか雨が降り始めるありさま。しかし、砂浜では小さな子供たちがクラブの指導員からビーチフラッグを習っています。もう少し大きな子供たちは、荒れる海の中をスイム。そして最後にはサーフボードでパドリングをして沖へでていきます。そのたくましいこと。その日のビーチにはイエローフラッグが立っているにも関わらずです。しかし、たくさんの指導員が蛍光色のシャツを着て海の中に入っていました。しっかり見守られて行われているのですね。他のスポーツもそうですが、オーストラリアの子供のスポーツには厳しさは見られません。みんな「きゃっきゃ」はしゃぎながら楽しんでいます。
サンシャインコーストの北部に、ヌーサというちょっと高級な大人のリゾートがあります。木よりも高い建物を勝手に建てたらいけないなど、自然にすごく配慮しているところです。ここで毎年11月頃開催されるトライアスロンは世界で2番目の規模を誇ります。
ここにあるアクアティックセンターでは、夏休みを利用してJr.ライフガードクリニックが行われていました。募集方法はプールに置いたチラシなどで行われていたようです。期間は火曜から金曜までの計4回で、時間帯は10時半から12時まで。募集年齢は、7〜13歳で20人程が参加していました。ちなみに料金は1日3.5ドル(1豪ドル70円)。指導者は2人で、主任らしき方は、このプールのプログラム・コーディネーターという身分でした。
見学をさせてもらったときの内容は、前半がダミーを使っての心肺蘇生法。ブロンズメダリアントレーニングで行われていた内容とほぼ同じ。でもほとんどの子供はすでに知っているような雰囲気で、復習を行っているといった感じでした。
後半は、プールで浮き具を投げたりして、泳がないで救助する練習。少し説明があった後、2人1組の片方がプールに入っていくのですが、水深2メートルのプールに何のためらいもなくどんどん飛び込んでいくのです。立ち泳ぎ自体はそれほど上手ではないのですが、顔を上げたまま5m程離れたところに泳いでいって浮いています。後は交代でビート板やらひもで結ばれたペットボトルなどを投げて、遊び感覚で救助の練習をしていました。
いくつかのプールを見てきましたが、どんな小さなプールでも必ず深い部分(1.8m〜)があるのがオーストラリアの特徴で、飛び込みも条件付きでOKです。