オーストラリアでは、ライフセービング競技が盛んに行われています。Maroochydore(マルチドー)クラブのクリント・ロビンソン選手なんかは、サーフスポーツでのチャンピオンだけでなく、アトランタ五輪のカヌー競技でもゴールドメダリストだそうです。もちろんそのサーフクラブには、彼の大きな写真が飾ってあります。
さて、夏場のスケジュールは、小さい大会から大きい大会まで、サンシャインコーストのスケジュール表を見てもぎっしりです。その中から、サンシャインコーストの南に位置するDickyビーチということろへ、「カラウンドラ・サーフ・クラシック」という支部の大会を見に行きました。
朝会場に着くと、すでに各クラブのロゴ入りのカラフルで大きなテントがひしめき合っています。スポンサーやメディアだって何社もありました。翌朝の地方紙の一面には、カラー写真付きで取り上げられます。会場には、特設の実況中継塔も建てられていました。
競技種目は、スイム、スキー(シングル、ダブル、リレー)、ボード、タプリン、チューブ、アイアンマン、ボードレスキュー、ビーチフラッグ、ビーチリレーなどがありました。それらの競技が男女別に16歳以下、18歳以下、21歳以下、オープンに分かれていて、2日間でぎっしりビーチを埋め尽くします。アイアンマンレースって、やはりすごいですね。地方大会なので、波打ち際で観戦できたのですが、選手の息づかいが聞こえてきます。きっと乳酸ばりばりの状態だろうななどと思いながら見ていました。スキーで大きな波を越えて沖へ出ていくって、すごくタイミング勝負なのですね。うまくいかないと一瞬にしてひっくり返っていました。日本でもおなじみのビーチフラッグは、一瞬にして終わってしまう競技なので、スタート時の合図に集中する時から、フラッグ(本当はチューブ)に飛び込むときまで片時も目を離せませんでした。また、違う大会として4人乗りのボート競技もすぐ隣りで行われていました。そちらにも女子の部があり、すごい迫力でした。
とにかくライフセーバーのみなさんは、普段からよく鍛えているようです。朝、夕のボード、サーフスキーなどのトレーニングや、近くのプールでのスイムトレーニングは頻繁に行われています。自分もプールで時々泳いでいましたが、サーフクラブのロゴの入った水着を着ている人たちを見かけました。ウェイトトレーニング施設も大きなサーフクラブでは、スポーツジム並に整っていました。
この他、アンクルトビーズといわれる賞金レースやビーチバレーなどのサーフスポーツ、トライアスロンなどは、オーストラリアでは夏場(春から秋)にとても盛んで、メディアにも大きく取り上げられるスポーツの一つです。