アースデイ・赤十字学生ボランティア体験に参加しました

2010年12月25日

アースデイ
 文部科学省平成21年度大学教育推進プログラムの選定を受けて、平成22年度から新しい授業科目「ナラティブ能力育成講座」が始まりました。「地域社会特講Ⅰ」で地域で活躍している方の話を聞き活動の呼びかけを行い、「サービス・ラーニング」で実際に活動し、「ナラティブ能力育成講座」で参加した活動について考え、討議し、情報発信しようとするものです。

 このホームページでも、第80回あしなが学生募金に参加した学生が、自分自身で調べ考え書いた記事や写真を公開しています。今回は、環境問題や食育に取り組んでこられた堀米京子さんの講演を聞き、別府公園で行われた「アースデイ」に行った学生の記事と、赤十字学生ボランティア体験の記事を紹介します。

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 4月20日、堀米京子さんが地域社会特講の時間に来てくださった。堀米さんは、Re空間というフリーペーパーの制作や、スローカフェぶらぼぅの経営などを現在している。本学においてもDTP(デスクトップパブリッシング)の講義をしに来てくださっている。堀米さんは明治大学の商学部を卒業されているが、当時からデザインや絵、企画などを考えることに興味があり、在学中に「リクルート」という情報誌を作る会社でDTPを学びながらアルバイトをしていたそうだ。卒業後はアメリカに行き、CGの専門学校に通った。映像を撮りアニメーションや実写を重ねて作品を作るなど充実した日々を過ごしていた矢先、アメリカでの生活で体調を崩した。健康に気をつけ、ジャンクフードを口にしないようにしていたが、そもそも食べ物や水が合わない、空気が乾燥しているといった問題があった。親に心配をかけるわけにもいかず、堀米さんは日本に帰国した。家業の手伝いをする生活の中、出会いがあり、子どもを授かった。アメリカでの生活をふと、思い出す。「お腹の子に悪影響を及ぼす食べ物は食べられない」と体に良い食べ物を調べたそうだ。
 堀米さんがお世話になった江上助産院では、食べ物がおいしく、「フリースタイルで好きなように産んでください」と言われたらしい。アロマセラピーの資格をもった先生で、入院中の食事はマクロビオティック(日本古来の伝統食)だった。
 現在、外国で日本の食べ物が注目されている。トマトや胡瓜、茄子(陰性の食べ物)とゴボウや人参、芋(陽性の食べ物)などの旬の食材を食べることを堀米さんは勧めていた。季節に沿った食べ物を食べることで、体温の調節ができるだけでなく、「旬」を味わうこともできるからだ。堀米さんは妊娠時に食べ物に気をつけるだけでなく、生産者やさらに奥の『自然』について知るきっかけになったと語った。
 そして現在、堀米さんはこれまでの経験や知識を活かすべく、Re空間のフリーペーパーを作りながら「reduce、reuse、recycle」に関するイベントを開催している。一昨年の12月には、体の障害がある人やお年寄り、子どもまでみんなが集まれるようにと『ぶらぼぅふぁーむ』を設立した。自分たちで野菜を作り、その無農薬野菜を料理して出す。そこでは精神障がいを抱えた人もがんばっている。真面目で優しい人ほど疲れやすく、精神障がいになっていると感じたそうだ。そんな方々が週4回、手伝いに来ることで人の役に立ち、自然と触れ合うことにより顔色が良くなるそうだ。堀米さんが理想とした『みんなが集まる場所』の一面がここにも見られる。
 次に、堀米さんが注目している2つの映画を紹介された。1本目は「ゲート」という映画だ。お坊さんが静かな所をひたすら歩き、“原爆の火”をアメリカに戻そうとする。何かを成し遂げることの大切さを考えさせられるそうだ。紹介した後に「何をしながら世の中をhappyにしますか?個性、生きてきた環境、みんなそれぞれ違う。学んだことを実践すること。身に付けた知識を実践してhappyになる人が1人でもいれば良い」と言われた。“学んだこと、身に付けたことを実践”と言う言葉が胸に響いた。やはり“実践”しなくては意味が無い。2本目は「キングコーン」。私たちの普段の食べ物を辿るとコーンに行き着くという映画だ。確かにコーンは色々な使われ方をしている。ユニークな冒険心のある映画で、食や経済について考えさせられそうだ
 最後に4月25日開催の「アースデイ」の宣伝をされた。アースデイとは1970年4月22日にアメリカで始まったイベントである。誰もが自由に地球を考え、アクションを起こせる日として毎年、世界各地で行われている。
 そして私は別府の平和公園で行われたアースデイに行ってきた。もちろん『ぶらぼぅふぁーむ』の出店を訪問した。チョコケーキ、無農薬コーヒーが美味しかった。ほかにも、平和公園には色々なお店が出店しており、特に気になったのが『是恒自然農園』だ。ここでは農薬・肥料を不使用で小麦やお米、黒豆を作っている。農園の方自身がアレルギーを持たれていて、「アレルギーや環境に良い食べ物を作りたい」と言われてた。それならば是非食べてみたいと思い、私は古代米を購入し、家でお米と一緒に炊いてみた。自然なピンク色に染まりいつも以上にお米がもちもちしていて美味しかった。健康にも良いそうだ。アースデイでこのような農薬やアレルギーに関する“食”はもちろん、燃料ペレットなどの“エネルギー”、ゴミは持ち帰るという“環境保護”、様々な側面から地球について多くの人が取り組みをしていることが感じられた。(写真はアースデイでの大分県立芸術文化短期大学展示ブースとリサイクルのアースデイ・ランタンづくりを教えている学生の様子です。)
情報コミュニケーション学科2年 齋藤兼信

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 4月25日に、日本赤十字社大分県支部で行われた学生ボランティア体験会に参加しました。
 開会式の後はグループごとに分かれ自己紹介をして、非常炊き出し体験をしました。まず、専用の袋に米を量って水と一緒に入れ、口を輪ゴムでしっかり閉じて鍋に入れます。災害時に水がない場合はお茶やジュースなどで代用し、米の袋を入れる鍋の水も泥水を利用したりするそうです。私は水の代わりにお茶を試してみましたが、炊きあがりはご飯に少し色がつく程度で味はあまり変わりませんでした。
 次に、講師の井上さんから赤十字の歴史やボランティア活動の意義・心構えについてのお話を聞きました。なかでも「ボランティアは相手のことを思わなければ意味がない」「ボランティア家になってはダメ」という言葉が印象的でした。「ボランティア家になってはダメ」というのは、ボランティアをすることが専業的になってはいけないということです。その後は、グループごとに災害時にどんなボランティア活動ができるかについて意見を出し合いました。
 午後からは、いち碗茶赤十字ボランティアの方たちとの交流会です。作法を教えていただきながら交代でお茶を出す係とお客をしました。抹茶は思ったより苦くなく、飲みやすかったです。
 閉会式の前には、グループごとの話し合いで出た災害時におけるボランティア活動についての案を発表しました。炊き出しや衣類などの生活物資の支給、話を聞いて被災者の心のケアをする・・・など、さまざまな意見が出ていました。
 体験会を通して、今まで知らなかった赤十字のことやボランティア活動について知ることができ、とても勉強になりました。また、参加していた他の学校の方たちと話せたことも楽しかったです。
情報コミュニケーション学科1年 三浦晃子

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