オペラ『ヘンゼルとグレーテル』
のおはなし


【第一幕】
ほうき職人の貧しい夫婦の家の兄妹たち。もう何日もおなかいっぱいごはんを食べていません。留守番中、家の手伝いもさぼり気味に、遊びだします。そこへ、帰宅した母親。子どもたちが、仕事もせずに遊んでいることに腹を立て、大切なミルクの入ったつぼを割ってしまいます。怒って子どもたちを森へいちご摘みに行かせます。
そこへ、父親が、たくさんの食料を持って、陽気に帰宅します。ほうきが、たくさん売れたと上機嫌の父親。子どもたちがいないことに気付いた父親は、二人が森へ行かされたと聞き驚きます。その森には、子どもを捕まえて食べてしまうという魔女が住むと伝えられていたのです。二人は、慌てて子どもたちを捜しにいきます。

【第ニ幕】
森の中で、いちごや花を摘みながら遊んでいたヘンゼルとグレーテル。摘んだいちごを全部食べてしまい、気付いたときには、辺りは暗くなり、道に迷ってしまいます。二人は助けを求めますが、かえってくるのは、こだまばかりです。そこに砂袋を持った眠りの妖精が現れ、二人の目に砂をふりかけると、二人は眠りにつきます。夢の中で二人は14人のかわいい天使の踊りを見ます。

【第三幕】
夜が明けて、露の妖精が現れ、朝露をふりかけられた二人は、目を覚まします。目覚めた二人の前に、不思議なことにお菓子の家が現れます。お腹の空いていた二人はお菓子の家を食べはじめます。そこに現れたのは…魔女!この家は魔法で作られたお菓子の家だったのです。ヘンゼルとグレーテルは、魔女に魔法をかけられ、つかまってしまいます。
魔女は、子どもたちを食べようとかまどの火をアカアカと燃やします。魔女の手下も現れ、魔女は、魔法のほうきと一緒に、陽気に踊り飛び回り…さあ、兄妹はどうなるのでしょうか。お楽しみに。




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