「地域社会特講」で、くちなしの収穫に行ってきました!

2014年01月28日

 1月12日、「地域社会特講」でお話を伺った田中敏子さんの畑に行き、地域の方と一緒に収穫をお手伝いしました。
 田中さんは、実家のお父さんがはじめたクチナシの栽培を受け継いでいます。クチナシは染織に用いられ、栗きんとんなど食料染料としても用いられています。また臼杵の黄飯にも使われるようなりました。

 染織家の吉岡幸雄さんとも知り合い。東大寺のお水取りに使われる椿のつくり花のめしべの染色に用いられました。椿は400個つくられ飾られたあと参加者に配るそうで、お水取りのシンボルとして名物のお菓子にもなっているそうです。打ち身や傷にも薬効があります。

 国産のクチナシはたいへん少なく、ほとんどが中国製です。人手不足で良質で伝統のあるクチナシ栽培が困難になっています。国産のクチナシの栽培を何とか守って地域の振興にもつなげたいと田中さんはおっしゃっています。


以下は、参加した学生の感想です。
 野津原でクチナシの収穫のお手伝いをしました!クチナシは黄飯や染料として使われるもので、以前、地域社会特講での公演でなんとなくは知っていたのですが、実際になっているのを見るのは初めてでした。意外に、木は低く収穫しやすい高さでした。今日は何人かで楽しくお話をしながら収穫しましたが、これを普段は二人きりでしていると聞き、とても大変だなと感じました…
 お昼には、豚汁と黄飯をいただきました!黄飯は初めて食べましたが、とても色も綺麗で美味しかったです。他にも、ここで取れたクチナシで染めたコースターをいただきました!とても暖かな色合いです。大事に使っていきたいです。
 今日は自然に囲まれて、人の温かさにも触れられていい一日でした!
情報コミュニケーション学科1年 山内志織



 地域社会特講で田中さんのお話を聞いて、臼杵の郷土料理である黄飯にも使われているということで実際に収穫してみたいと思い参加しました。くちなし畑でくちなしの収穫、その後田中さん宅で黄飯と豚汁といろんなおかずをいただきながら周りにある史跡のお話やくちなしのお話を伺いました。山の中 にあるお墓も県の文化財に指定されていて、とても勉強になりました。その後、再びくちなしの収穫をして、ゆずも収穫しました。田中さんのお友達やご家族の方とお話をしました。
 くちなしをはじめに植えた田中さんのお父さんの話や、史跡の話、流通しているくちなしはほとんどが中国産で、国産のくちなしはほぼ流通していないという話も伺いました。田中さんが作ったくちなしで染めた糸でいろいろ作っている人からコースターをもらったり、田中さんのお友達の方からは「若い方たちが、こんな田舎まで来てくれてうれしいなぁ。」と言われました。
 くちなしを収穫するにあたってどのような塩梅でくちなしを収穫すればいいのか考えました。基本は全部収穫なのですが、固い奴や緑色の実は収穫しなくてもいいということなのでみんなで「これはどうかな?」と聞きあったりしながら相談しました。日ごろちまちました収穫はしなれているので苦にはならなかったです。
 授業で聞く過疎地域の高齢者の問題についてのことが、田中さんのお母さんや娘さんと話すと考えさせられました。平日は田中さんのお母さんは一人暮らしで休日には毎回会いに行ってるそうです。
 国産のくちなしが流通していないということ。八重の花の咲くくちなしは観賞用で実がつかないということを学びました。臼杵の郷土料理である黄飯にも必要不可欠であるくちなしがほかにはどんな用途があるのかを知りたいと思いました。外国産のくちなしがほとんどの中で、国産のくちなしを求めている人もいるということを知ることができました。それが、大分や臼杵だけに関わらずに県外にもいるということを聞き、より多くの人に野津原のくちなしを知ってもらいたいと思いました。家で行っている農作業は無駄ではないのだな。と今回の収穫活動を通して思うことができました。
情報コミュニケーション学科1年 佐藤瞳海


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