Epistula Vol.34 (2014年03月20日付)掲載

会話の勧め

 平成26年を迎えたと思っていたら、卒業や専攻科修了を迎える皆さんにとっては、卒業(修了)まであとわずかです。また一年生は、進級への抱負に胸を膨らませていることでしょう。年が改まるということは自分の歳も一つとることを意味していますので、この機会に、自分自身を真摯に見つめ直し、新たな年への抱負を持つことがとても大切です。

 大学を取り巻く環境は、時代の動きに連動して年々少しずつ変わっていきます。消費税が上がる一方で、反対にアベノミクスで景気がよくなり、所得が上がるとか、色々な情報が溢れています。一方では、大学入学年齢の人口減少が、入学生数に影響を及ぼすかもしれません。

 ですが、日常社会で共存する人同士の関係、つまり人と人との交わりは変わらないのでは、と思うでしょう。「エッそれも変わるの?」そうです、それが変わってきているのです。しかもあまり変わってほしくない方向に。

 最近、いじめによる自殺などの不幸な事件が増えていると言われています。その原因は、日常の会話不足が発端となっていることが多いようです。私は、携帯電話を通じた“文字を通して行われる会話”が原因の一つではなかと疑っています。会話とは自分の意志を人に示すだけではなく、相互が顔を見合ったりしながら感情も交えてたやりとりをすることで、その人の本音を理解することができるのです。同じような問題は、ツイッターなどの会員制交流サイトでも起こっています。意見を言ったら、滅茶苦茶な言葉で中傷されたり馬頭されたりする「炎上」です。意見を交わすのは民主主義の原則です。でも匿名性を利用して無責任な発言をするのは群集心理もあるのでしょうが、どこか異常です。

 皆さんはどう考えますか?携帯に頼りすぎてはいませんか。一度、自分自分の会話がどうなのか、見直してみてはいかがでしょうか。

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