Epistula Vol.21 (2010年09月15日付)掲載

地域との交流2題

 私がまだ子供だった頃、都市計画で大分市街の真ん中に昭和通りができて、今の市役所前の路上で盆踊り大会が開かれるようになりました。この盆踊りでは、主として優雅な猿丸太夫が踊られていて、活発な左ヱ門はあまり長時間踊られることはなかったと記憶しています。

 それまで記憶の薄かった左ヱ門が、ロック音楽で演奏できるように編曲され、若者達が踊るSAEMON23に生まれ変わったことや、芸文短大の学生達が企画段階から任されて、お祭りを盛り上げていることも、昨年参加して初めて知りました。閉鎖された国道いっぱいを使って踊る姿も音楽も素敵でしたが、本部の壁に掲げられた美術科のメンバーの描いた大きなイラスト、スタートの合図となった和太鼓クラブの熱演、美術、染色の出店での活躍や、大量のゴミを集めて分別整理したり、イベントの司会や運営を取り仕切った学生達の、実に生き生きとした活躍を目の当たりにして、子供時代の記憶が新たなSAEMON23に塗り替えられたのです。

 あっという間に1年が経ち、今年もSAEMON23に行ってきました。酷暑の中、今年は芸文短大の出店が増えて大活躍。踊り隊やゴミの分別収集隊も自作のTシャツが輝いていました。

 一方、竹田キャンパスでの活動も着実に進んでいます。生活造形の学生達が参加した交流会では地元の皆さんが運動場の真ん中に準備してくださった、でっかいキャンプファイアを囲んだ老若男女の盆踊りがご近所のおばちゃん達の指導で盛り上がる、素敵な一夜になりました。学生達が現場で枠作りからろうけつ染めで絵付けまでした100個近くの灯籠に火を入れて、同心円状に並べました。美味しい豊後牛と地元で採れた新鮮野菜でバーベキューパーティでは、学生も教わりながら作ったおにぎりやお団子も食べ切れないほど。竹田市からは梅木副市長さんも駆けつけ、夜の更けるのも忘れて学校に賑わいが戻ったことを喜び合いました。

 この竹田キャンパスでは、ゼミ合宿、ミュージカルの稽古合宿、韓国映画上映会など、本格的な利用が始まっており、改めてコミュニティの中心にある学校の持つ大切な役割を考えたことです。

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