MindStormsを用いたリモコン型サッカーロボットによる競技ルール案
修正日 2000.1.7
修正日 1999.8.21
監修 鈴木昭二
まえがき
LEGO MindStormsで制作した人間の操縦により動くロボットを用いたサッカー
競技のルールです.勝敗を競うことよりもアイデアを出し合っていろいろな移
動機構を持ったロボットの制作を楽しむことを目的としています.
ルールは以下の項目により構成されています.
- ロボットの制作について
- 競技場について
- 競技の進め方
- 審判
-
ロボットの制作について
- ロボットの製作には,原則としてMindStorms Robotics Invention System(以
下RISと記す)を1セットの部品を用いること.ロボット本体には,RCXを搭載
しなければならない.
- 壊れにくいロボットを作るように心がけること.
- ロボットは,30cm X 30cmの正方形に収まること.ただし,高さに関して
は制限を設けない.
- ロボットはボールをロボット本体や床などに固定する機構,およびボー
ルの半分以上を隠す機構を有してはいけない.
- ロボットを動かすソフトウェアの制作環境は規定しない.RISに付属のも
のの他にROBOLAB,LegOS,NCQ等を利用してもよい.
- ロボットは人間が操縦する.操縦方法は以下のいずれかの方法による.
- RIS付属のタッチセンサをスイッチ代わりに用いて有線操縦する.
- IR-Towerとパソコンを利用した赤外線リモコンシステム.
- 電池ボックスとトグルスイッチ.
競技場について
- 競技場は,長さ180cm,幅90cmの机の上に設置し,机をはみ出さない程度
の大きさとする.机の長辺に高さ20cmの壁を立て競技場の境界とする.
- 競技場の短辺は全てゴールとする.競技場の端から15cm程度のところにラ
インを引き,ライン以降をゴールゾーンとする.ボールがゴールゾーンに完
全に入ったら得点とする.
- 競技場は壁で囲まれる.壁の色,高さは特に規定しない.
- 競技場にはセンターラインと,ゴールゾーンを示すラインを引く.ライン
の幅は2cm程度,色は規定しない.
- ボールはゴムボールを用いる.
競技の進め方
試合の進め方
- 2台のロボットで1チームとし,2チームが対戦する.
- 試合時間は,前後半2分ずつとし,ハーフタイムを5分とする.
- 試合終了後,得点の多いチームを勝者とする.
- 有線操縦型のロボットがプレイする場合は,全競技者はケーブルの取り回
しに協力しなければならない.妨害した場合は,ペナルティキック.
- ゴールゾーン内には,敵味方ともロボットは入ってはいけない.
- 競技場内のロボットはいつどちらがゴールキーパーとして働いてもよい.
- 試合中,操縦者は主審の許可なくロボットに触れてはいけない.違反し
た場合は相手チームにペナルティキックを与える.
- ロボットが破損して試合続行が困難な場合,各チームは前後半それぞれ2
回まで主審にタイムを申請することができる.ただし,主審がタイムを宣告
するまではロボットに触れてはいけない.タイムは1回3分以内.
−−タイムの回数と時間は要検討−−
- 接触プレイがひどい場合,対戦相手のロボットを競技不能な状態になるまで分解した場合は,相手にペナルティキックを与える.
ペナルティキック
ペナルティキックは以下の要領で行う.
- ペナルティは一対一で行う.守備側はゴールライン前,攻撃側はセンター
サークルにロボットを配置する.
- ボールは,ゴールの正面,ゴールラインとセンターラインの中間に置く.
- 審判の合図とともに開始.
審判
主審一人を審判とする.審判は,試合進行に責任を持ち,以下を遂行する.
- 試合の開始と終了,ハーフタイムの開始と終了を宣言する.
- タイムの申請に基づいてタイムを宣告する.ただし,相手チームがボール
を保持している間はタイムをとらない.タイム終了後は試合再開を宣言する.
- ゴールしたかどうかを判定する.
- 接触プレイのひどいロボットに対して警告を与える.ひどい場合にはペナ
ルティキックを与える.
ssuzuki@ams.eng.osaka-u.ac.jp
Last modified: Fri Jan 07 20:48:25 2000