1回戦富山北部に逆転の末競り勝った大分商業、選手全員が高校から水泳・水球に取り組み中には25m完泳もままならなかったメンバーもいるとのこと、しかし真剣勝負を一戦一戦積み重ねるごとに成長する時期であり、昨日のゲームでも見せたスピードと機動力にさらに磨きがかかれば怖い存在。相手は昨年4位の由良育英、明治36年創立の伝統校、"克己"を校訓に掲げ日々鍛え上げられたものがそのプレースタイルにも現れているチームである。
 お互いスタートから持ち味を十分発揮し全力のぶつかり合いとなる。由良は佐藤の力強いフロートプレーや北野の状況判断のよいシュートでリードする。大分はカウンターからクロスと流れのある攻撃で退水チャンスをものにし追随する。3p由良スタメン右田が3回永退をとなったのを期に大分に流れが傾き、野中がフロートでねじ込み1点差に詰め寄った。これに呼応するように、GK朝来野がフローターへの飛び出しパスカットや再三のファインセーブで波を呼び込もうとするが、これにあわてずがっちり受け止めた由良は4pに入り真山・濱田の連続ゴールで加点し、粘る大分を振り切った。
 敗れた大分は持ち味の機動力をフルに発揮し、山野内のチャンスメイク・野中のフロートと固定されたものではない動きのある攻めを見せ相手を翻弄させたが、由良は百戦錬磨の落ち着きを身につけており、一皮むけた強さが感じられた。

記録者  南 部  健


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