高松南は創立90周年を迎え、農・土・普・家・衛看の5学科を有し、1学年10クラスを抱える大規模校である。近年四国地区も水球の普及が進み本年はブロック予選に4チームが参加、トーナメントを勝ちぬいて全国切符をつかんだことで選手たちには自信があふれている。方や激戦の関東ブロックを2位で熊本に乗り込んできた伊奈学園総合高校は全校70クラスの総合選択制高校である。水球の他にも陸上・テニス・サッカーなどが全国レベル、常日頃から今大会優勝候補筆頭と目される秀明英光高校と練習を積んでおりジュニアからの経験者も多い。
 スピード・高さ・判断力・テクニックどれを取ってもレベルの違いを見せつけた伊奈が自分たちのペースでゲームを運び、エース杉山のフロートや単独プレー、鈴木の強烈なミドルシュート、内園などが次々と得点し勝敗は二の次の状況となった。それでも「1点でも多く得点を!」と挑む高松は積極的にセンターボールを奪いにスイムオフから全力を尽くす、気持ちだけは負けていない。キャプテン福家が左ポストでワンタッチを打ちこむ、本井が鋭いドライブからチャンスメイク・2Pには自ら切れこんで得点、枯木はゴール前頑張りPFを奪う、GK穴吹はノーマークシュート連続セービングするなど気迫のこもったプレーが見られた。
 伊奈はペースに載せると怖い。上位入賞の実力ありと見る。

記録者 南 部  健


分析シートへ 01熊本インターハイトップへ