この試合からインハイベスト8を掛け熾烈な戦いが予想される。学法津田は幼小中高と一貫した教育環境で経営される学校法人である、インハイは初出場、学校には専用プールは持たず外部の練習場に通いながら鍛え上げてきた。長浜北星は過去優勝経験のある長浜商工がH10年に総合学科の新しい高校としてスタートした、インハイ出場も20回を数える老舗である。両チームとも1・2年生主体の若いチームであるがジュニアでの経験者もおりあなどれない一戦である。
立ち上がりからスピード・気迫とも津田が押し気味に展開する。マイボールからのカウンターも早く、チャンスと見るとセットから一気にドライブ・クロスを仕掛けシュートにつなげている。長浜はゆっくりとした攻防移動でじっくりチャンスをうかがう展開だが、なかなかシュートに結びつかない。GKで唯一の3年生横田キャプテンが獅子奮迅のセービングで対応するが、津田の1年生ドライバー津川・菅野・石川・溝上らがフレッシュ・パワフルな動きから得点を重ね、終わってみれば9−2の大差ゲームとなった。長浜は成田が左45°でのタイミングのよいワンタッチシュートとパワープレー時のトップからのミドルシュートの2点だけにとどまったが、随所にきらりと光るプレーも見え来年・再来年が楽しみなチームである。津田はジュニアオリンピック優勝時のメンバーを擁しているだけあってスピードと高さのある機転の利いたプレーが目立ち、本当の実力はまだ秘めているといった感じである。
記録者 南 部 健