第51回卒業式・第33回専攻科修了式を行いました
2013年03月23日
3月22日(金)、本学体育館で「第51回卒業式・第33回修了式」を執り行いました。
美術科70名、音楽科85名、国際文化学科79名、情報コミュニケーション学科115名、計349名に卒業証書・学位記が授与されました。また、専攻科造形専攻27名、専攻科音楽専攻32名、計59名に修了証書・学位記と対象となる学生に教員免許状が授与されました。
卒業生、修了生のみなさん、ご卒業・修了おめでとうございます。みなさんのご活躍を期待し、今後も応援致します。
卒業生、修了生のみなさん、ご卒業・修了おめでとうございます。みなさんのご活躍を期待し、今後も応援致します。
第51回卒業式・第33回専攻科修了式 学長式辞
陽光うららかな日、本学正門にある桜も満開の本日、大分県立芸術文化短期大学を卒業される349名、また認定専攻科を修了される59名の皆さん、誠におめでとうございます。ご多用の中を広瀬知事様、大分県議会議長様ほか、ご来賓の皆様方にもご臨席いただき、本法人・大学の役員・教職員とともに門出をお祝いできることは、私の最も喜びとするところであります。また、ご参列くださいましたご家族、関係者の方々にも、心からお慶び申し上げますとともに、私どもの教育に後援会を通して様々なご支援をいただいたことに対しまして、厚く御礼申し上げます。
今日、このようにして卒業生や修了生の姿を拝見いたしますと、本学が公立短大としてもっている強みのひとつ、つまり、四年制大学には無い進路の柔軟性・多様性をあらためて感じています。
本学を卒業する大多数の方は就職をして社会人になりますが、皆さんはいずれも、4年制大学の学生に比べた場合、2年という圧縮された学生生活の中で、専門教養を高めながら自分の進路について真剣に向き合って来ました。就職する方以外にも、海外留学する方、4年制大学の3年次に編入学する方、専門学校で新たな資格取得を目指す方など、様々な形で挑戦しようとしています。
また、芸術系認定専攻科を修了される皆さんは、今回、5回目の修了生となりますが、先輩の中には、すでに四年制大学の大学院を修了して修士号を授与された方々も出始めています。
公立短大のメリットを最大に活かして本学での勉強を終え、新しい道にチャレンジすべく巣立って行く皆さんを見ると、私は心から、「良い選択だったね、今後も頑張れよ。」と申し上げる次第です。と、同時に、「この2年間のたゆまぬ努力を忘れるなよ、そのうえで、自分をさらに変革してゆけよ。」とも、申し上げたいのです。
皆さんが巣立つこの大学も、変革の途上にあります。本学は一昨年、創立50周年を迎えました。そして今年度は、次の50年という意味で「ネクスト50」のかけ声のもと、新たな50年をどのような大学にしていくのかという課題を立て、大学全体の見直しを始めました。18歳人口の減少など世の中の変化が進む今の時代にあって、本学がより魅力的であるにはどうすれば良いのか? その検討の結果、今年4月、これまでの国際文化学科の充実した基礎教養の上に、「国際コミュニケーション」、「観光マネジメント」、「現代キャリア」の三つのコースを加え、国際総合学科がスタートします。また、美術学科・デザイン専攻でもヴィジュアルデザインコース、生活造形デザインコースを統合して、新たにヴィジュアルデザイン、メディアデザイン、プロダクトデザインの専門3分野が始まります。さらには、一旦社会に出た方、あるいはシニア時代を迎え今までやれなかった勉強をやり直したいという方に向け、生涯学習部門も立ち上げる準備を進めているところです。このように、皆さんの母校も時代に合わせて、しなやかに姿を変えつつあるということをご報告して、今後、皆さんが、たゆまぬ努力を行い自己変革することに対して、エールを送る次第です。
今日、このようにして卒業生や修了生の姿を拝見いたしますと、本学が公立短大としてもっている強みのひとつ、つまり、四年制大学には無い進路の柔軟性・多様性をあらためて感じています。
本学を卒業する大多数の方は就職をして社会人になりますが、皆さんはいずれも、4年制大学の学生に比べた場合、2年という圧縮された学生生活の中で、専門教養を高めながら自分の進路について真剣に向き合って来ました。就職する方以外にも、海外留学する方、4年制大学の3年次に編入学する方、専門学校で新たな資格取得を目指す方など、様々な形で挑戦しようとしています。
また、芸術系認定専攻科を修了される皆さんは、今回、5回目の修了生となりますが、先輩の中には、すでに四年制大学の大学院を修了して修士号を授与された方々も出始めています。
公立短大のメリットを最大に活かして本学での勉強を終え、新しい道にチャレンジすべく巣立って行く皆さんを見ると、私は心から、「良い選択だったね、今後も頑張れよ。」と申し上げる次第です。と、同時に、「この2年間のたゆまぬ努力を忘れるなよ、そのうえで、自分をさらに変革してゆけよ。」とも、申し上げたいのです。
皆さんが巣立つこの大学も、変革の途上にあります。本学は一昨年、創立50周年を迎えました。そして今年度は、次の50年という意味で「ネクスト50」のかけ声のもと、新たな50年をどのような大学にしていくのかという課題を立て、大学全体の見直しを始めました。18歳人口の減少など世の中の変化が進む今の時代にあって、本学がより魅力的であるにはどうすれば良いのか? その検討の結果、今年4月、これまでの国際文化学科の充実した基礎教養の上に、「国際コミュニケーション」、「観光マネジメント」、「現代キャリア」の三つのコースを加え、国際総合学科がスタートします。また、美術学科・デザイン専攻でもヴィジュアルデザインコース、生活造形デザインコースを統合して、新たにヴィジュアルデザイン、メディアデザイン、プロダクトデザインの専門3分野が始まります。さらには、一旦社会に出た方、あるいはシニア時代を迎え今までやれなかった勉強をやり直したいという方に向け、生涯学習部門も立ち上げる準備を進めているところです。このように、皆さんの母校も時代に合わせて、しなやかに姿を変えつつあるということをご報告して、今後、皆さんが、たゆまぬ努力を行い自己変革することに対して、エールを送る次第です。
さて、皆さんは、本学の持つ多様な進路の選択肢から一つを選択し、様々な方向に巣立って行きます。私は、そんな皆さんに伝え贈る言葉として、おととしからの敢えて三年連続で、「思いやりの心」、「感謝の心」、「謙虚な心」という三つの大切な心を取り挙げます。というのも、未曾有の大災害といわれた東北大震災以来、これでもかといわんばかりの天災が続き、多くの住民が厳しい立場に追い込まれている現状を見て、一人の人間として何が大切かを考え、それら沢山の方々について思いやる心が、とても大切だと、いっそう思うからです。二番目の「感謝の心」ですが、我々が無事に生きていけることは、何によって、誰によって支えられているかを知り、それに感謝する心が、これまで以上に大切になっています。そして三番目に、人間が大自然を征服できるなどと思い上がるなという、自らを諫める心が必要です。この三つの心を、これから長い人生の大切な「生きる指針」としていかして下さい。
この三つの心は、人間として生きるに当たって静かに思いを致す部分です。もう一つ大事なことをお話しします。皆さんが社会で生きるに当たって、アクティブに力が求められるということです
皆さんは卒業すると、これまでの学生時代と少し違って、自分でやりたいものを選んでやるということよりも、自分の役割としてやらねばならないということが多くなります。しかも、どうやったらそれができるのかも分からない問題が、沢山でてきます。ではどうするのか? 皆さんが考えなければならないことは、社会が皆さんに要求する力を養うということです。すでに在学中にも、様々な活動の中で強めてきた力ですが、それを今一度点検することです。社会が皆さんに求める力、それは第一に主体力、第二に実行力、第三に課題解決力です。主体力とは、「自分の考えはどうか?自分ならどうする?」という意志と責任感をもつことです。実行力とは、文字通り、自分がやるべきことだと考えた問題は勇気を持って実行することです。失敗を恐れることはありません。もし失敗しても、着手が早ければきっと解決のヒントが分かるものです。第三番目の課題解決力ですが、先ず、人に言われてからではなく、平素から何事も問題意識を持って観察し、自分で気付くことです。そして、問題の原因が分かったらどうすれば良くなるのかを考えるのですが、そのためには、いつも私が話している、「頭の引き出しを増やしておく」、つまり、沢山の常識をいつでも利用できるように整理して頭に入れておくのです。そして引出しの中から最適のものを選び出し適用させるのです。この三つの力が備われば、皆さんは、社会人としても恐いものなしです。
社会人と申しますと、皆さんの中には、一度社会に出られて再び専門知識を取得するために入学された方もいらっしゃいます。若い学生にとって良き先輩となり、また、既にお持ちで学生から頼りにもされた教養や知恵をさらに高めようとされてきたそのご努力に、深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます、そして、ご苦労様でした。
卒業生、修了生の皆さん、今後も芸短で過ごした年月を自信の源とし、沢山の引き出しを持って、希望する道を邁進して下さい。必ず道は開けるし、本学で深い教養を身に付けた皆さんは、周囲を幸せにすることができます。私は、皆さんと一緒に過ごしたこの年月を愛おしく思っています。卒業しても、母校に時々遊びに来て欲しいし、町であったときには、どうぞ、元気な声をかけてください。
三つの心、三つの力、皆さんに伝えたいことがたくさんありました。最後にこの言葉を贈り、式辞とします。
「おめでとう、そして本学で得た様々な絆を胸に、思い切って未来に向かって飛び立て!貴方にはそれが出来る力があるよ!」
この三つの心は、人間として生きるに当たって静かに思いを致す部分です。もう一つ大事なことをお話しします。皆さんが社会で生きるに当たって、アクティブに力が求められるということです
皆さんは卒業すると、これまでの学生時代と少し違って、自分でやりたいものを選んでやるということよりも、自分の役割としてやらねばならないということが多くなります。しかも、どうやったらそれができるのかも分からない問題が、沢山でてきます。ではどうするのか? 皆さんが考えなければならないことは、社会が皆さんに要求する力を養うということです。すでに在学中にも、様々な活動の中で強めてきた力ですが、それを今一度点検することです。社会が皆さんに求める力、それは第一に主体力、第二に実行力、第三に課題解決力です。主体力とは、「自分の考えはどうか?自分ならどうする?」という意志と責任感をもつことです。実行力とは、文字通り、自分がやるべきことだと考えた問題は勇気を持って実行することです。失敗を恐れることはありません。もし失敗しても、着手が早ければきっと解決のヒントが分かるものです。第三番目の課題解決力ですが、先ず、人に言われてからではなく、平素から何事も問題意識を持って観察し、自分で気付くことです。そして、問題の原因が分かったらどうすれば良くなるのかを考えるのですが、そのためには、いつも私が話している、「頭の引き出しを増やしておく」、つまり、沢山の常識をいつでも利用できるように整理して頭に入れておくのです。そして引出しの中から最適のものを選び出し適用させるのです。この三つの力が備われば、皆さんは、社会人としても恐いものなしです。
社会人と申しますと、皆さんの中には、一度社会に出られて再び専門知識を取得するために入学された方もいらっしゃいます。若い学生にとって良き先輩となり、また、既にお持ちで学生から頼りにもされた教養や知恵をさらに高めようとされてきたそのご努力に、深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます、そして、ご苦労様でした。
卒業生、修了生の皆さん、今後も芸短で過ごした年月を自信の源とし、沢山の引き出しを持って、希望する道を邁進して下さい。必ず道は開けるし、本学で深い教養を身に付けた皆さんは、周囲を幸せにすることができます。私は、皆さんと一緒に過ごしたこの年月を愛おしく思っています。卒業しても、母校に時々遊びに来て欲しいし、町であったときには、どうぞ、元気な声をかけてください。
三つの心、三つの力、皆さんに伝えたいことがたくさんありました。最後にこの言葉を贈り、式辞とします。
「おめでとう、そして本学で得た様々な絆を胸に、思い切って未来に向かって飛び立て!貴方にはそれが出来る力があるよ!」
平成25年3月22日
大分県立芸術文化短期大学 学長 中山 欽吾