日本エコミュージアム研究会全国大会に参加しました
2013年03月21日
日本エコミュージアム研究会全国大会に参加しました。エコミュージアムとは、フランスのG.H.リビエールによれば地域社会の内発的・持続的な発展に寄与することを目的に、住民の参加により環境と人間の関わりを探る活動としくみ。地域の宝物を掘り起こし住民が学芸員となって地域の発展と環境を守ろうとする活動という感じでしょうか。
「阿蘇火山の活動と竹田の大地の造り」大分地質学会工藤幸久の講演では、阿蘇山の火山活動によって4度の巨大火砕流が発生、それが竹田の大地をつくりました。
①水を通しにくい粘土や溶岩の層に大量の火山灰などが積もり、それが大量の湧水となって吹き出すということだそうです。
②火山灰などが固まった凝灰岩は圧力で横に積み重なって固まり岩石になります。だから横に割りやすくブロックを作りやすいこれが石橋を作る材料になるそうです。石橋は硬い
溶岩の部分をうまく使って水流を弱め作られているそうです。
③竹田の岡城は4度の火砕流堆積物の上につくられ、その期限は27万年だということです。 講演の後、ガイドさんの案内でAコース「竹田の名水と石橋」、Bコース「ミステリアス!竹田キリシタン」に別れて、実際に竹田の名所と自然を見てきました。
夕刻から竹田分館で意見交換会が行われ、朝日町ではちみつろうそくをつくり、エコミュージアム活動の副会長をなさっている安藤竜二さん(山形県朝日町エコミュージアム協会)の講演を聴きました。 また、竹田の心づくしの名物料理もいただきました。
翌日は、しだれ桜などで名高い、竹田市宮城(みやぎ)地区の「宮城の山里」交流体験、竹田スローライフ講座などでお世話になったみそ玉を作っている佐藤双美さんの講演を聴きました。ふるさと薬膳「あじか野」では、ごちそうをいただきました。ここでもスローライフ講座でお世話になった“薬膳バーガー”などを作っていただいた「あじさい農産加工所」のみなさんと再会しました。
午後は西光寺(竹田温泉「花水月」となり)でアレックス・カーさんの講演「Alex Kerr 竹田に出会う」を聴きました。アレックス・カーさんは美しい日本の風景を評価する一方で電信柱や看板、土砂崩れ防止などの大規模な土木工事が、景観を全く考慮していないという事を、写真をもとに説明しました。日本でものづくりが評価される一方で観光が評価されていないが、世界中で観光こそが経済社会的に大きな役割を占めつつあり、この観光にとって景観こそが大事にされデザインされなければならないと語りました。また古民家の美しさを評価し、古民家再生などに取り組んできました。祖谷渓の美しい自然と民家、わたしたちが経済発展の中で粗末にしてきた美しさをもう一度示してくれました。
講演のあとは、竹田市長を司会に、アレックス・カーさんと「目の眼」編集長・白洲信哉(白洲次郎・白洲正子さんのご子息)氏をゲストに迎え、竹田で活躍する竹工藝家中臣一氏・竹田在住書家草刈樵峰氏・東京で活躍する建築家崎谷浩一郎氏との対談を聞きました。学生10名が参加し、全行程の記録と情報発信、竹田のデータベースづくりの記録などを行いました。
*アレックス・カーさんはエール大学で日本学を学び四国の東祖谷渓村に茅葺きの民家を購入、現在は京都亀山の矢田八幡宮境内に400年前の尼寺を移築して居住。そこを拠点に日本各地の景観を観光に役立てるためのプロデュースを行っています。美しき日本の残像(新潮社)・犬と鬼(講談社)・日本ブランドでいこう(ウェイツ)など。
①水を通しにくい粘土や溶岩の層に大量の火山灰などが積もり、それが大量の湧水となって吹き出すということだそうです。
②火山灰などが固まった凝灰岩は圧力で横に積み重なって固まり岩石になります。だから横に割りやすくブロックを作りやすいこれが石橋を作る材料になるそうです。石橋は硬い
溶岩の部分をうまく使って水流を弱め作られているそうです。
③竹田の岡城は4度の火砕流堆積物の上につくられ、その期限は27万年だということです。 講演の後、ガイドさんの案内でAコース「竹田の名水と石橋」、Bコース「ミステリアス!竹田キリシタン」に別れて、実際に竹田の名所と自然を見てきました。
夕刻から竹田分館で意見交換会が行われ、朝日町ではちみつろうそくをつくり、エコミュージアム活動の副会長をなさっている安藤竜二さん(山形県朝日町エコミュージアム協会)の講演を聴きました。 また、竹田の心づくしの名物料理もいただきました。
翌日は、しだれ桜などで名高い、竹田市宮城(みやぎ)地区の「宮城の山里」交流体験、竹田スローライフ講座などでお世話になったみそ玉を作っている佐藤双美さんの講演を聴きました。ふるさと薬膳「あじか野」では、ごちそうをいただきました。ここでもスローライフ講座でお世話になった“薬膳バーガー”などを作っていただいた「あじさい農産加工所」のみなさんと再会しました。
午後は西光寺(竹田温泉「花水月」となり)でアレックス・カーさんの講演「Alex Kerr 竹田に出会う」を聴きました。アレックス・カーさんは美しい日本の風景を評価する一方で電信柱や看板、土砂崩れ防止などの大規模な土木工事が、景観を全く考慮していないという事を、写真をもとに説明しました。日本でものづくりが評価される一方で観光が評価されていないが、世界中で観光こそが経済社会的に大きな役割を占めつつあり、この観光にとって景観こそが大事にされデザインされなければならないと語りました。また古民家の美しさを評価し、古民家再生などに取り組んできました。祖谷渓の美しい自然と民家、わたしたちが経済発展の中で粗末にしてきた美しさをもう一度示してくれました。
講演のあとは、竹田市長を司会に、アレックス・カーさんと「目の眼」編集長・白洲信哉(白洲次郎・白洲正子さんのご子息)氏をゲストに迎え、竹田で活躍する竹工藝家中臣一氏・竹田在住書家草刈樵峰氏・東京で活躍する建築家崎谷浩一郎氏との対談を聞きました。学生10名が参加し、全行程の記録と情報発信、竹田のデータベースづくりの記録などを行いました。
*アレックス・カーさんはエール大学で日本学を学び四国の東祖谷渓村に茅葺きの民家を購入、現在は京都亀山の矢田八幡宮境内に400年前の尼寺を移築して居住。そこを拠点に日本各地の景観を観光に役立てるためのプロデュースを行っています。美しき日本の残像(新潮社)・犬と鬼(講談社)・日本ブランドでいこう(ウェイツ)など。
以下は、参加した学生の感想です。
日本エコミュージアム研究全国大会in竹田ということで8日、9日は参加の為に竹田に向かいました。
初日は、竹田のキリシタン礼拝堂や、稲荷神社などを巡りました。竹田の街中には至るところにそのような場があり、とても興味深かったです。どこも神聖な空気が漂っており、パワースポットとしても効果がありそうです。他にも瀧廉太郎記念館や岡城などを訪れ、改めて竹田の魅力を感じました。交流会では、竹田市の名産のものを使った料理を頂きました。サフランごはんを使ったおにぎりや田楽…どれも本当に美味しかったです。
2日目は宮城地区へ行き、黄牛の滝を見ました。とても美しく、かつ迫力もあり、夏場など暑い時期に行くと、いいかもしれませんね。午後はアレックス・カーさんの公演を聴きましたが、非常に興味深く、これからの活動の参考にもなりました。
2日間を通して竹田を巡りましたが、それでもまだまだごく一部でしかありません。それでも、十分に竹田の魅力を感じることが出来ました。全国各地から様々な方が竹田を訪れ、同じように魅力を感じて下さり、私自信も嬉しく思いました。今回、このエコミュージアムに参加して本当に良かったです。また、これからの活動にも力を入れて行きたいと思います。
初日は、竹田のキリシタン礼拝堂や、稲荷神社などを巡りました。竹田の街中には至るところにそのような場があり、とても興味深かったです。どこも神聖な空気が漂っており、パワースポットとしても効果がありそうです。他にも瀧廉太郎記念館や岡城などを訪れ、改めて竹田の魅力を感じました。交流会では、竹田市の名産のものを使った料理を頂きました。サフランごはんを使ったおにぎりや田楽…どれも本当に美味しかったです。
2日目は宮城地区へ行き、黄牛の滝を見ました。とても美しく、かつ迫力もあり、夏場など暑い時期に行くと、いいかもしれませんね。午後はアレックス・カーさんの公演を聴きましたが、非常に興味深く、これからの活動の参考にもなりました。
2日間を通して竹田を巡りましたが、それでもまだまだごく一部でしかありません。それでも、十分に竹田の魅力を感じることが出来ました。全国各地から様々な方が竹田を訪れ、同じように魅力を感じて下さり、私自信も嬉しく思いました。今回、このエコミュージアムに参加して本当に良かったです。また、これからの活動にも力を入れて行きたいと思います。
情報コミュニケーション学科1年 西村優里佳さん
8日、9日共にとても充実した2日間を過ごすことができました。その中でも特に、9日に西光寺であったアレックス・カーさんの講演が印象的でした。アレックス・カーさんとは、「美しき日本の残像」をコンセプトに、歴史的景観・伝統的な街並み再生と保全活動をはじめ、古民家再生などに尽力され、第一線で日本文化に携わってこられた方です。9日の講演では、これから竹田市の街並み形成と修景について参考になる、貴重な考え方が聴けました。僕の一番印象に残った言葉は「モノを新しくつくるのではなく、つくらないことがすばらしい」という一言でした。
たくさんの写真とともに古民家が再生される様子をみましたが、建物を全部壊して造りなおすのではなく、もともとそこにあったものを活かしてボロボロの建物を立派な建物に再生している姿は圧巻でした。これからは僕たちも、壊して一からつくりなおすのではなく、もともとあったものを最大限に活かして成長することが大切だと思います。
今回の講演が竹田市にとっての成長につながるといいですね!!僕もこれからのサービスラーニングを通して少しでもその役に立ちたいです!そのためにはまず、竹田のことをもっとよく知ることが大切ですね!
たくさんの写真とともに古民家が再生される様子をみましたが、建物を全部壊して造りなおすのではなく、もともとそこにあったものを活かしてボロボロの建物を立派な建物に再生している姿は圧巻でした。これからは僕たちも、壊して一からつくりなおすのではなく、もともとあったものを最大限に活かして成長することが大切だと思います。
今回の講演が竹田市にとっての成長につながるといいですね!!僕もこれからのサービスラーニングを通して少しでもその役に立ちたいです!そのためにはまず、竹田のことをもっとよく知ることが大切ですね!
情報コミュニケーション学科1年 三浦楓さん