核兵器廃絶を願う映画『GATE』上映会実施しました
2012年01月10日
12月20日(火)の地域社会特講Ⅱでは、アースデイおおいた実行委員会の協力を得て、映画『GATE』の上映会を実施しました。毎年、冬至に行うキャンドルナイトの一環として、この日に上映会を行いました。映画『GATE』は2005年7月、日本の僧侶たちが、福岡県星野村で60年間守られていた広島原爆の火を、宗教や宗派・国籍を越えた様々な人々と共に、サンフランシスコから、世界最初の核実験が行われたニューメキシコ州のトリニティサイトまで、灼熱の砂漠や山を越え、2500kmの旅を徒歩で行い、グラウンド・ゼロ(爆心地)にその火を戻し、負の連鎖を絶ち切ろうとした事実を記録した映画です。
次の世代の若者たちにこの事実をぜひ知ってもらいたいとの、マット・テイラー監督(映画『GATE』製作総監督・特定非営利活動法人世界核兵器解体基金代表)の協力で、映写会のあとサンフランシスコからインターネットを通して、出演を依頼しました。(=写真下) 「この映画はただ単に原爆の火をトリニティサイトに返しに行った記録ではありません。その行為が、宗教や国籍を超え、たくさんの人の心に火を点し、60年間決して開かれることのなかったGATEを開かせた。次の世代の若者たちに原爆の事実を知ってもらい、自分たちに何ができるか、少しずつでも考えてほしい」とメッセージを直接いただきました。
以下は、受講した学生の感想です。
以下は、受講した学生の感想です。
広島・長崎に原爆が落とされて66年、まだまだ知らなければならないことがたくさんあると感じた。僧侶たちの25日間に及ぶ長い旅は、わたしたち日本人だけでなく、アメリカの人々、また世界の人々に多くの共感をもたらしたと思う。原爆の恐ろしさ、平和の大切さ、そしてわたしたちがいま何を知るべきか、改めて考える機会になった。国や宗教を超えて、わたしたちは協力すべきだと思った。マット・テイラーさんのメッセージを聞き、この映画に対する思いがさらに伝わってきた。何らかの形で私ができることがあれば協力したいと思いました。
国際文化学科1年 高橋麗早
原爆の火を核実験が行われたトリニティサイトをめざし、25日間かけて、広島・長崎・トリニティサイトの火を一つにして、その火を消すという行脚が行われていたことを初めて知った。原爆を投下したアメリカの人が僧侶たちを支援しているのを見て、やっぱり人の心には国境とか過去にあったことを超えてわかり合うことができるんだなと思った。私の身近な人、祖父と祖母も被爆していて、その時の話を聞いて、二度と戦争なんかあってならないし、起こしてもいけないと思っていたけど、この映画を見て、その思いがいっそう強くなった。現在では、被爆者の方々の高齢化が進んでいって、後世にどのようにして語り継いでいくかが重要になっているけど、この映画も原爆のことを伝えていくことができるものだと思った。
情報コミュニケーション学科1年 小川莉永
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