音楽専攻卒業生「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のエリアコンサートに登場
2010年05月11日
5月の連休期間中、東京有楽町の東京フォーラムでは、音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が行なわれました。期間中、音楽祭に協賛する形で、周囲の丸の内・有楽町の九つのビルや広場でエリアコンサートと名付けられた無料のミニコンサートが80回以上開催されました。声楽家団体の二期会もこのイベントに参加し、そのなかの一つに平成16年3月に本学の専攻科・音楽専攻(声楽)を卒業した二期会準会員・平田由希さんが登場しました。
平田さんは、ピアノの梅田麻衣子とともに、ヘンデル(オペラ「リナルド」から)、バッハ(「コーヒーカンタータ」から)、シューマン(「女の愛と生涯」から)、ベッリーニ(オペラ「カプレッティ家とモンテッキ家」から)と変化に富んだ曲を熱唱しました。場所は道路に面して前庭になっているカフェの入り口にグランドピアノを置いた即席の屋外ステージでした。目と鼻の先に観客が立つ中での演奏はスリルに富んだもので、いやが上にも一体感を感じるひとときとなり、終了後は拍手がしばし鳴りやみませんでした。
平田由希さんは、二期会がオーディションで選んだ若手ソプラノ4人によるグループ「クリスターレ」のメンバーにも選ばれています。彼女のまろやかな、しかも高音まで自然に伸びる歌声は「グループに不可欠」という高い評価を受けています。クラシックにこだわらず、クロスオーバーの名曲をピュアーに歌い上げるというこの試みは注目を集めています。間もなく彼女たちのオリジナル録音版CDが発売される予定とのことですが、これを機に一層の飛躍が期待されるところです。
【中山欽吾】