芸文短大・竹田キャンパスオープン
2010年04月20日
4月8日、竹田市直入町に県立芸術文化短期大学・竹田キャンパスがオープンしました。開所式には本学から中山学長のほか、教職員、学友会学生、ゼミ学生ら35人が出席し、竹田市からは首藤市長、吉野市教育長はじめ、市議やキャンパス推進委員会、地元の方々ら約200人が参加しました。開所式典に続き、中山学長が「文化が地域に果たす役割」と題した記念講演を行いました。
竹田キャンパスは、3年前に廃校になっていました(旧)下竹田小学校を芸文短大が竹田市から無償で借り受ける形で実現しました。敷地面積は1万1千㎡、鉄筋コンクリート2階建て(延べ2,250㎡)の校舎と体育館(630㎡)があります。校舎には普通教室、家庭科教室、音楽教室、理科室のほか、食堂や多目的に活用できるスペースのほか、調理室も設置されています。
芸文短大では学生が創作活動をしたり、集中講義、サークルやゼミなどの合宿、または地域の方々を招いての公開講演会や演奏会、展覧会などに活用していくことをしています。竹田市はキャンパス開設にあわせて、お風呂やシャワー施設、インターネット設備、調理室改修など、学生が活動できるように校舎を改装していただきました。
竹田キャンパス開設のきっかけは、一昨年11月、芸文短大と竹田市とが交流協定を結んだことでした。交流の具体的な事業として、音楽科による地域巡回演奏会や国際文化学科の吉良國光教授と鄧紅教授による公開講座、小学校でのアート講座などを行ってきました。昨年9月には県内高校生を含め、美術科学生たち60名によるアートキャンプを廃校となっていた下竹田小学校で実施しました。学生たちは自然環境豊かなこの地を「これからも、創作活動の場として活用したい」との感想を持ったことから、芸文短大と竹田市とが協議するなかで、年間通じて活用できる「竹田キャンパス」とすることが決まったのです。
竹田キャンパスには、芸文短大で染色を指導している非常勤講師の前田亮二さんが常駐し、アトリエとして染色の創作活動を行うほか、学生への指導、地域との交流を深めていくことにしています。そのため、芸文短大では染色作業ができるように洗い場等の設備を整備しました。一方で、旧職員室は「下竹田小メモリアル」として残し、小学校の校旗や数々の賞状、カップなどを展示して思い出の場とするほか、地域の方々との交流の場としています。
芸文短大では、今年3月、県立芸術会館で「安藤宏子『豊後絞りの魅力』展」を開催しましたが、その後、染色家の安藤宏子さんから、藍の種がどっさり届きました。竹田キャンパスでは藍を栽培し、藍を原料とした染色も行うことができます。元々、竹田では戦前まで綿の栽培、木綿織り、木綿絞りが盛んで、良質の水が藍染めに適し、紺屋も多くありました。安藤さんは竹田で採取した日本茜や日本紫の染めにも成功しています。安藤さんは竹田キャンパスに興味を示されています。安藤さんと前田講師による染色の共同活動も期待されます。将来は卒業生たちが教室をアトリエや工房として創作活動を行う「芸術村」になる構想も考えられます。
「竹田の方々の熱い思いが伝わってきました。学生たちにとっても竹田キャンパスでの経験が成長の糧になってくれると思います。地域との交流の場としても、いろんなアイデアを出していきます。竹田キャンパスにご支援下さい」
中山学長の“熱い”思いは、地域の方々にも伝わったと思います。
芸文短大では学生が創作活動をしたり、集中講義、サークルやゼミなどの合宿、または地域の方々を招いての公開講演会や演奏会、展覧会などに活用していくことをしています。竹田市はキャンパス開設にあわせて、お風呂やシャワー施設、インターネット設備、調理室改修など、学生が活動できるように校舎を改装していただきました。
竹田キャンパス開設のきっかけは、一昨年11月、芸文短大と竹田市とが交流協定を結んだことでした。交流の具体的な事業として、音楽科による地域巡回演奏会や国際文化学科の吉良國光教授と鄧紅教授による公開講座、小学校でのアート講座などを行ってきました。昨年9月には県内高校生を含め、美術科学生たち60名によるアートキャンプを廃校となっていた下竹田小学校で実施しました。学生たちは自然環境豊かなこの地を「これからも、創作活動の場として活用したい」との感想を持ったことから、芸文短大と竹田市とが協議するなかで、年間通じて活用できる「竹田キャンパス」とすることが決まったのです。
竹田キャンパスには、芸文短大で染色を指導している非常勤講師の前田亮二さんが常駐し、アトリエとして染色の創作活動を行うほか、学生への指導、地域との交流を深めていくことにしています。そのため、芸文短大では染色作業ができるように洗い場等の設備を整備しました。一方で、旧職員室は「下竹田小メモリアル」として残し、小学校の校旗や数々の賞状、カップなどを展示して思い出の場とするほか、地域の方々との交流の場としています。
芸文短大では、今年3月、県立芸術会館で「安藤宏子『豊後絞りの魅力』展」を開催しましたが、その後、染色家の安藤宏子さんから、藍の種がどっさり届きました。竹田キャンパスでは藍を栽培し、藍を原料とした染色も行うことができます。元々、竹田では戦前まで綿の栽培、木綿織り、木綿絞りが盛んで、良質の水が藍染めに適し、紺屋も多くありました。安藤さんは竹田で採取した日本茜や日本紫の染めにも成功しています。安藤さんは竹田キャンパスに興味を示されています。安藤さんと前田講師による染色の共同活動も期待されます。将来は卒業生たちが教室をアトリエや工房として創作活動を行う「芸術村」になる構想も考えられます。
「竹田の方々の熱い思いが伝わってきました。学生たちにとっても竹田キャンパスでの経験が成長の糧になってくれると思います。地域との交流の場としても、いろんなアイデアを出していきます。竹田キャンパスにご支援下さい」
中山学長の“熱い”思いは、地域の方々にも伝わったと思います。