iichikoグランシアタジュニアオーケストラ参加レポート
2010年04月10日
4月3日(土)、「iichikoグランシアタジュニアオーケストラ第1回定期演奏会」がiichiko総合文化センターグランシアタで行われました。
このジュニアオーケストラへは、平成21年3月に財団法人大分県文化スポーツ振興財団と本学との友好交流に関する協定をきっかけに本学・音楽科の教員が講師として参加しています。
以下は、音楽監督を務める川瀬麻由美准教授によるレポートです。
以下は、音楽監督を務める川瀬麻由美准教授によるレポートです。
昨年4月に結成されたiichikoグランシアタジュニアオーケストラは、その名の通りiichiko総合文化センターという文化施設を拠点とするいわゆるホール付きのオーケストラです。NHK交響楽団のコンサートマスターである篠崎史紀氏を芸術監督に、そして私(川瀬)が音楽監督を務め、本学・音楽科の松倉教授や清水教授のほか、九州圏内で活動する地元の講師、さらにNHK交響楽団のメンバーも講師に加わり、子供たちにオーケストラの基礎から指導しております。
小学校3年生から19歳までの幅広い世代の子供たちは、現在総勢95名で編成されておりますが、それぞれ経験も異なり、当時はレベルの差に戸惑い、泣き出す子もおりました。また初めて見る楽器に興味津津の子供は、周りをキョロキョロ。できるだけ他の楽器とのアンサンブルに慣れるためにも最初の半年は「合奏」中心のスタイルをとり、夏休み以降は各パートに分かれてより細やかな指示が行き渡るよう試行錯誤しながら一年間のトレーニングを積んでまいりました。
本番を目前に控えた3月28日、指揮の下野竜也氏によるリハーサルが始まった瞬間から子供たちの演奏は輝きを増し、その表情も生き生きと変化してきたことに本番への期待が高まりました。下野氏は本番前日のみならず当日のステージリハーサルでも「指揮を見ないで勝手に演奏する奴はやめちまえ!」とプロ並みに厳しく、我々講師のほうが息を飲んだ場面が多々ありました。4月に入ってからは、10時から17時という長時間にわたるリハーサルの中で体力、集中力を上手にコントロールしながら、本番のステージではジュニアの域を超えた質の高い演奏を1600人を超す聴衆の前で披露することができました。
部活動や塾に時間を割かれ、思うように練習できなかった子、自分の練習していた曲より遥かに難しい楽譜に悪戦苦闘した子供たちでしたが、ステージの上では、全員が主役でした。音楽で人に感動を与えることができた達成感を味わえたことでしょう。
オーケストラは相互の親密なコミュニケーションによる真のアンサンブル精神を学ぶ場所であることから、ジュニアオーケストラの子供たちは豊かな感性を養い、「思いやり」をモットーにこれからの成長が楽しみです。
小学校3年生から19歳までの幅広い世代の子供たちは、現在総勢95名で編成されておりますが、それぞれ経験も異なり、当時はレベルの差に戸惑い、泣き出す子もおりました。また初めて見る楽器に興味津津の子供は、周りをキョロキョロ。できるだけ他の楽器とのアンサンブルに慣れるためにも最初の半年は「合奏」中心のスタイルをとり、夏休み以降は各パートに分かれてより細やかな指示が行き渡るよう試行錯誤しながら一年間のトレーニングを積んでまいりました。
本番を目前に控えた3月28日、指揮の下野竜也氏によるリハーサルが始まった瞬間から子供たちの演奏は輝きを増し、その表情も生き生きと変化してきたことに本番への期待が高まりました。下野氏は本番前日のみならず当日のステージリハーサルでも「指揮を見ないで勝手に演奏する奴はやめちまえ!」とプロ並みに厳しく、我々講師のほうが息を飲んだ場面が多々ありました。4月に入ってからは、10時から17時という長時間にわたるリハーサルの中で体力、集中力を上手にコントロールしながら、本番のステージではジュニアの域を超えた質の高い演奏を1600人を超す聴衆の前で披露することができました。
部活動や塾に時間を割かれ、思うように練習できなかった子、自分の練習していた曲より遥かに難しい楽譜に悪戦苦闘した子供たちでしたが、ステージの上では、全員が主役でした。音楽で人に感動を与えることができた達成感を味わえたことでしょう。
オーケストラは相互の親密なコミュニケーションによる真のアンサンブル精神を学ぶ場所であることから、ジュニアオーケストラの子供たちは豊かな感性を養い、「思いやり」をモットーにこれからの成長が楽しみです。
川瀬麻由美