映画「ぼくはうみがみたくなりました」上映会を開催しました
2010年01月06日
12月22日の地域社会特講は、特別2本(限)立て!
1本(限)目は映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会です。
1本(限)目は映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会です。
自閉症の青年・淳一が自分を見失いかけていた看護学生の明日美や老夫婦と出会い、三浦半島の海に向かう旅の道中で心を通わせていくストーリーで、自閉症という障がいのことや、障がい者の親や兄弟、障がい者をとりまくまわりの人々のさまざまな思いが等身大で描かれています。自閉症によるパニックや、健常者から向けられる冷たい視線などリアルに描写されていましたが、決して暗くならない、むしろ明るく爽やかな気持ちにさせてくれる内容だったことが印象的でした。
2本(限)目は、この映画の原作・脚本を手掛けられた山下久仁明さんによる講演会です。大学卒業後、にっかつ作品や手塚プロダクションで脚本家として活躍されていた山下さんですが、ご自身の長男・大輝さんが自閉症と判明した後、障がいを持つ大輝さんでも通える福祉施設フリースペースつくしんぼを開設し、代表を務められています。
この福祉施設つくしんぼの紆余曲折の10年間のお話をはじめ、元は小説だった「ぼくはうみがみたくなりました」を映画化するに至った経緯や3年前に交通事故で失った大輝さんと歩んだ思い出などを語ってくださいました。
2本(限)目は、この映画の原作・脚本を手掛けられた山下久仁明さんによる講演会です。大学卒業後、にっかつ作品や手塚プロダクションで脚本家として活躍されていた山下さんですが、ご自身の長男・大輝さんが自閉症と判明した後、障がいを持つ大輝さんでも通える福祉施設フリースペースつくしんぼを開設し、代表を務められています。
この福祉施設つくしんぼの紆余曲折の10年間のお話をはじめ、元は小説だった「ぼくはうみがみたくなりました」を映画化するに至った経緯や3年前に交通事故で失った大輝さんと歩んだ思い出などを語ってくださいました。
「ぼくはうみがみたくなりました」映画化プロジェクトについて
「ぼくはうみがみたくなりました」の映画化は、ひとりでも多くの人たちに自閉症のことを知って欲しいという想いと自閉症関係者の方へエールを送りたいという想いから企画し、インターネットで制作費のカンパを呼び掛けてはじまりました。2006年、長男大輝さんの事故死を乗り越え、 その3年後全国の賛同者1000人以上からの寄付金をもとに2009年の春に映画が完成しました。
現在は全国すべての都道府県での上映と制作費にかかった金額の返済を目指しています。
上映会の企画や制作費返済への支援について質問、希望のある方はメール(bokuumi@mbr.nifty.com)または電話(090-8089-7872)山下さんまでご一報ください。
「ぼくはうみがみたくなりました」の映画化は、ひとりでも多くの人たちに自閉症のことを知って欲しいという想いと自閉症関係者の方へエールを送りたいという想いから企画し、インターネットで制作費のカンパを呼び掛けてはじまりました。2006年、長男大輝さんの事故死を乗り越え、 その3年後全国の賛同者1000人以上からの寄付金をもとに2009年の春に映画が完成しました。
現在は全国すべての都道府県での上映と制作費にかかった金額の返済を目指しています。
上映会の企画や制作費返済への支援について質問、希望のある方はメール(bokuumi@mbr.nifty.com)または電話(090-8089-7872)山下さんまでご一報ください。
以下は、本学学生の感想です。
障がいを持った人が生まれる確率の話がとても印象に残りました。今まで、障がい者の人を避けたりしていたわけじゃないけど、自分の中でどうとらえたらよいのか迷っていたので、今日映画で100人のうちの1人が障がいを持っている人で、たとえその1人がいなくなって99人分の大変なことを背負ってくれた1人に感謝して生きなければならないのだということが心に響きました。映画の内容は特別な飾りがなく、人間らしさが伝わってくるあたたかい感じがしました。障がいを持った人に対する人々の心の変化もよく分かりました。この映画を多くの人に見てもらいたいなと思います。
国際文化学科2年 小笠原 史
私は保育園の頃から同級生に障がいを持った友達が3人いました。一番覚えているのが小学校にあがる時、障がいが一番重かった子が遠くの施設に入るということで先生がその子を抱え、泣いていました。私も一緒に泣きました。そのうちの1人は小学校が同じだったのでよく遊びました。私たちが中学校の勉強をしている時に小学校の数学を一生懸命にやっていて、みんなとは同等にいかなくてもゆっくり頑張っていました。今も障がいの子とたくさん触れ合っていますが、みんなの元気、明るさ、人懐っこさが可愛くて仕方ありません!たまに叫んだりしますが、それは感情表現だと思います。この映画を観てもっと自閉症の人を一般の人が理解すべきだと思ったし、良く出来た映画だなと思いました。
情報コミュニケーション学科1年 佐藤 維花
すごく感動した。私は自閉症を勘違いしていた。うつ病などと同じで引きこもりや内気な性格により自閉症になると思っていた。だけど自閉症とは、生まれ持つ障がいだった。今日、改めて自分は何も知らないんだなあと情けなくなった。この映画で特に心に残ったのは「自閉症とは必ず誰かがなるものであるから、世の中の迷惑な存在ではなく、自分たちの代わりに障がいを背負ってくれたのだと感謝すべき存在だ」といった言葉だ。私はそんなことを考えたことがなかったので、今日その言葉を聞いて本当にその通りだなあと心から思った。また、この映画を見てなぜか悲しくはならなかった。逆に元気をもらった。それには制作者の実話をもとに、多くの人に知ってもらいたいという気持ちがすごく込められていたからだと思う。また、自閉症の兄弟にもスポットをあてているから、さまざまな感情を感じ取りながら映画を見ることができた。今日の3時間で自分の考えが大きく変わった。ぜひ原作の本も読んでみたいと思う。
情報コミュニケーション学科1年 齊藤 栞
公共の場所ではなかなか自由に自閉症の子を遊ばせるのは難しく、必ず偏見を持った人が世の中にはいるものです。山下さんもお話されていたように「自閉症の子をひとりで遊ばせるな!」と怒るプールの指導員のような人もいて、腹が立つことも多いと思います。でも、その後の中学生のように理解している人も大勢います。ただコミュニケーションが苦手で何事にも一生懸命なだけで、私たちとあまり変わりありません。そうは言ってもやはり家族に障がいを持った人がいるのといないのとでは、感じ方、考え方は全く違うのかもしれません。だから、山下さんが設けたフリースペースつくしんぼの方針(障がい児も健常児も誰でも遊びに来られる場所である)は素晴らしいと思います。また、親御さんとともに来られて、親子が家にこもることもなく新しい光の射す居場所を作ってくださったと思います。辛いこともあると思いますし、学校など通えないといったようなこともあって本当に胸が痛むと思います。それでも法律などで段々と知られるようになっています。このお話しの映画化も世間に知れ渡るいい機会だったのではないでしょうか。
情報コミュニケーション学科1年 上原 愛理