国際文化学科 鄧紅教授が『中国思想史研究』の翻訳本を中国で出版
2009年09月25日
島田 虔次(しまだ けんじ、1917年(大正6年)~ 2000年(平成12年))は、日本で最も著名な中国思想史学者で、京都大学名誉教授でした。1997年(平成9年)から日本学士院会員。1940年代からは中国近世・近代思想史の研究を続け、その後の日本の中国近世・近代思想史研究を牽引した研究者です。
島田先生の著書は多数あり、その中で、いくつかの著作が外国語に訳されています。これまで中国語に訳されたものは、代表作の『中国における近代思惟の挫折』(筑摩書房1949年、改訂版1970年)、『朱子学と陽明学』(岩波新書初版1967年)および『新儒家哲学について : 熊十力の哲学』(1987年)の3冊がありました。
島田先生がなくなられた後、弟子の狭間直樹氏、小野和子氏、森紀子氏(いずれも京都大学出身で日本を代表する東洋史学者)が、島田先生が生前に書かれた中国思想史方面の単篇論文を収集し、一冊の『中国思想史の研究』(京都大学学術出版会2002年版、新版2005年 日本語)という約680ページの大作にまとめられました。
国際文化学科の鄧紅教授は、日本九州大学文学博士号(中国哲学史専攻)をもつ新鋭中国哲学史研究者です。鄧教授は2007年から中国上海古籍出版社の要請を受け、上記の『中国思想史の研究』の中国語訳に取り組み始め、2008年に完訳しました。2009年8月、上海古籍出版社から「日本中国史研究翻訳叢書」の一冊として、『中国思想史研究』(中国語名、492頁、75人民元)を中国で出版しました。
島田先生がなくなられた後、弟子の狭間直樹氏、小野和子氏、森紀子氏(いずれも京都大学出身で日本を代表する東洋史学者)が、島田先生が生前に書かれた中国思想史方面の単篇論文を収集し、一冊の『中国思想史の研究』(京都大学学術出版会2002年版、新版2005年 日本語)という約680ページの大作にまとめられました。
国際文化学科の鄧紅教授は、日本九州大学文学博士号(中国哲学史専攻)をもつ新鋭中国哲学史研究者です。鄧教授は2007年から中国上海古籍出版社の要請を受け、上記の『中国思想史の研究』の中国語訳に取り組み始め、2008年に完訳しました。2009年8月、上海古籍出版社から「日本中国史研究翻訳叢書」の一冊として、『中国思想史研究』(中国語名、492頁、75人民元)を中国で出版しました。