第1回学長プロジェクト わらび座・是永幹夫氏講演を実施しました
2009年07月03日
第1回学長プロジェクトとなる県民公開講座「文化事業複合体としての『たざわこ芸術村・劇団わらび座』~地域発信・連携型の創造と展開」が、6月23日に「地域社会特講Ⅰ」の時間を利用して開催され、約180名の学生ほか、約20名の一般参加者が受講しました。
講師として、(株)わらび座取締役・劇団わらび座代表の是永幹夫さんをお迎えし、圧倒的な集客力を誇る劇団と芸術村という二つの事業部門からなる活動を中心に、地域資源を経営資源に変えていく文化発信の方法について講義が行われました。是永さんは座右の銘である「足元を掘れ、そこに泉が湧く!」を紹介しつつ「地域の価値観」を強調、文化は大都市・東京や特別な担い手のもとで育つものという考え方に見直しを迫りました。大分でのボランティア活動を通して、まさしく「地域」からの情報発信に取り組んでいる最中の学生たちは、励まされるようにして興味深く受講していました。
とりわけ、ホテル経営から民族芸能の収集まで幅広く手がけるわらび座が、「全方位的」な社会とのチャネルづくりを合言葉に、行政、大学(本学を含む)、企業、さらに農家700軒にいたる結びつきを生んでいる話は、全国各地での痛快なエピソードとともに一般参加者の関心を引きつけていました。「どうすれば、そのようなことが可能なのか」との質問に対して、是永さんはわらび座の人材育成について触れ、「地を這うように地域に分け入る経験が、短期間で人を変える」と印象的に話されました。
わらび座はミュージカル『火の鳥(鳳凰編)』を11月1日に、大分で公演を予定しています。学生たちは早速わらび座の活動を目にする機会を得ることになります。本学では、こうした地域を輝かせる活気ある文化発信に注目して行きます。
以下は、授業を受けた学生の感想です。
わらび劇場たざわこ芸術村の方が来てお話ししてくれました。ミュージカルや舞台などを見るのが好きなので大変興味深かった。わらび座やたざわこ芸術村の面白いところは、「共生」をキーコンセプトにしているところだ。自然や地域・伝統と現代をつなぐ大きな役割をしていることに驚きを覚えた。ただ、演劇やイベントを行うのではなく、いろんな所とつながっていけるというのは魅力的だった。
また、芸術とはそもそもそのように楽しむものだと、混浴温泉世界などを通じて感じていたので共感した。地域を盛り上げる文化事業としてのわらび座の活動を活き活きと話す姿が印象的で、たくさんのパンフレットや資料は興味深かった。大分では、火の鳥やアトムが公演されるということなので、行ってみたいなと思う。芸術は人の心をつなげるんだなあと思った。
また、芸術とはそもそもそのように楽しむものだと、混浴温泉世界などを通じて感じていたので共感した。地域を盛り上げる文化事業としてのわらび座の活動を活き活きと話す姿が印象的で、たくさんのパンフレットや資料は興味深かった。大分では、火の鳥やアトムが公演されるということなので、行ってみたいなと思う。芸術は人の心をつなげるんだなあと思った。
情報コミュニケーション学科1年 久保田美加
今日は学長プロジェクトとして、劇団わらび座の是永さんのお話を聞きました。秋田県は大分から遠く離れているし、ミュージカルはほとんど見たことがないので、とても新鮮な気持ちでした。
私が今回のお話しの中で一番心に残っているのが、「東京の価値観でなく、地方の価値観で!」という言葉である。確かに日本の中心といえば東京というイメージがあるが、県や地域と連携したわらび座が見えてくる気がしました。きっと実際にミュージカルや芝居は素晴らしいものなんだと思います。
大分でも、「火の鳥」が見られるとあったので、機会があれば、ぜひ行ってみたいと思いました。芸術と地域との連携は、大分でも見習うことがあるのではないかと思いました。
国際文化学科2年 木下美幸