「混浴温泉世界」に参加して -参加学生大いに語る
2009年06月05日
本学も後援している、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」は、NHKの『日曜美術館』で報道されるなど、大きな反響を呼んでいます。地域社会特講Ⅰ( 情報コミュニケーション学科専門科目・他学科は共通教育科目)では、「混浴温泉世界」を主催するNPO法人「別府プロジェクト」に、4月21日と6月2日の2回にわたり講演をお願いしました。
国内外から多様なアーティストが別府を訪れ、別府のまちを舞台にここでしかできない作品を発表しています。こうした作品を探して別府を散策する「アートゲート・クルーズ」、若手アーティストが古いアパートに滞在し作品を制作する「わくわく混浴アパートメント」、コンテンポラリーダンスの「ベップダンス」や、別府の路地裏を案内する散策ツアー「ベップナビゲート」など、多彩なプログラムが開催されています。
講演では、林暁甫さんをコーディネーターに遠藤一郎さん・水川千春さん・豚星なつみさんなどのアーティストがフェスティバルの体験を語ってくれました。
今回の「混浴温泉世界」に会場の案内や説明などボランティアスタッフとして多くの学生が参加しています。今回の講演では、参加した本学の学生がその体験を熱く語ってくれました。なお、前回の講演の様子は『スタジオボイス』第402号6月号の遠藤一郎さんの連載記事に掲載されています。
ボランティアの方の感想や思いがすごく熱くて感動した。このイベントに対して感じることは多いけど、言葉に出来る自信はなかったので刺激的でした。「わくわく混浴アパートメント」は一度も行ったことがないので、一度行ってみたかったです。遠藤さんも林さんもコーディネーターとして、すごくしっかり指示してくださるので、とても尊敬しています。混浴っていう言葉や理念の中にはとても深い意味があると感じました。一度、ボランティアをしていて外国の方が来られてたくさんお話をしてくださったことがあります。英語はあまりしゃべれなかったけど、その雰囲気を楽しむことができたことにすごく満足できました。あと二週間、出来る限り参加したいと思いました。
国際文化学科2年 大塚 美穂
今日は別府プロジェクトの人たちが再び話してくれました。混浴温泉世界という変わったネーミングの理由を教えてくれました。「混浴温泉」は人種や性や宗教などの全てを脱ぎ捨てて話し合うという意味があります。あまりに変わった名前でとりあえず最初に興味をもてるし、説明を聞くと本当に納得できる名前だと思いました。
実際にボランティアをしている学生二人の話を聞きました。何よりもすごいと思うのは、いきなり呼ばれたのにみんなの前できちんと自分体験や感想を言えることです。きっとこの行動力が別府プロジェクトを支えているのだと思いました。アートというものは、本当は人に伝えるためのものだったり、表現方法の一つであり、本当はお金を払って美術館で見るものではなく、身近な所にあるものこそアートなのだと思いました。別府プロジェクトでアートを選んだのは、音楽を聞くだけとは違って、アートは誰でも共有して参加することが出来るからでした。なぜこの活動をしているかという一番の理由は、何よりも別府が好きだからだと言っていました。身近にありすぎて分からないけど、別府という場所は素晴らしい所なのかなと思いました。別府にとても興味がもてました。
情報コミュニケーション学科1年 堀 あかね
日曜美術館の映像を見て、芹沢さんが言っていた「内と外の境目がない町で見えてくること」というタイトルの内容は素晴らしいものだなと思いました。混浴温泉は人が入って様々なことを共有し出て行く場所であるということは、本当に内と外の境目がないということだなと思いました。私は、ボランティアスタッフとして混浴温泉世界の活動に参加していますが、毎日いろんな人との出会いがあって、毎日が本当に濃く、知らない人と関わることは、毎日が発見の連続で面白く感じています。また、この別府プロジェクトは、企画が終わったあと、別府がどのように変わっていくかがポイントなので、私はこれからも変化していく別府を見ていきたいと思います。
情報コミュニケーション学科1年 森山 瑛香里