情コミュ2年生、母校の「韓国出店」に通訳として同行
2009年04月21日
情報コミュニケーション学科2年の清松紫帆さん(19)が、母校である大分商業高校商業調査部の「通訳」サポーターとして、韓国・西南海岸の都市である木浦(モッポ)市で開かれた物販イベント「大商マーケット」に参加しました。
「地域貢献」と「国際交流」を同時に実現した形になり、大分合同新聞のほか韓国のマスコミにも、大きく取り上げられました。
「地域貢献」と「国際交流」を同時に実現した形になり、大分合同新聞のほか韓国のマスコミにも、大きく取り上げられました。
「大商マーケット」は、商品のマーケッティングと販売を行う同校の名物イベント。これまでは県内各地で行ってきましたが、今年は初の試みとして、海外での開催を計画。本学情報コミュニケーション学科の下川正晴教授らの紹介で、植民地時代の建築物を生かした「ジャパンタウン」構想を進める木浦市で、「マーケット」を開くことになりました。
木浦市は別府市の姉妹都市。高校生8人と引率教師、別府市役所職員に同高OGの清松さんが加わり、4月5、6日の両日、木浦市・儒達山公園で開かれた花祭りで「大商マーケット」を開催。「たこ焼き」のほか、大分名菓「ザビエル」「臼杵せんべい」を販売し、日本茶も振舞いました。
清松さんは、昨年の夏休みにソウル市立大学での「海外韓国語演習I」(3週間)に参加。今年の春休みには釜山・東西大学での「海外韓国語演習II」(同)にも参加して、韓国語の実力に磨きをかけてきました。以下は、清松さんの感想です。
「2日間の販売実習『大商マーケット』は大成功だった。目玉商品には、最近、韓国でも人気が出てきた「たこ焼き」を選んだ。現地で新鮮なタコを仕入れ、粉は大分から持って行った。普通のたこ焼きのほかに、しいたけ味、キムチ味、チーズ味、クロメ味、の5種類。たこ焼きを作っていると、人が群がるほどの人気で、2日目の午後3時ごろには150食がすべて完売してしまった。韓国人のお客さんから『たこ焼きを食べるために来た』という声を聞き、改めて、たこ焼きの人気を実感した。
大分の名菓や駄菓子の販売は、地元の木浦女子商業高校の生徒たち約10人が手伝ってくれた。1日目で駄菓子は、完売する売れ行きだった。
大分の高校生たちは、全くと言っていいほど韓国語を話せなかった。しかし、木浦の学生たちは日本語を片言で話し、辞書を片手にコミュニケーションを取っていた。言葉ではあまり伝わっていないのに、学生たちはとても仲良くなった。国や文化が違っても、言葉の壁は乗り越えられるのだと痛感した。相手に伝えたいという意欲と積極性が大切なのだと感じた。私も、木浦大学の通訳ボランティア学生ととても仲良くなれた。
今回のプロジェクトを通じて、人と人とのつながりはとても面白いものだと感じた。私のゼミの下川教授が、木浦で日本料理の店を出した南里貴裕さん(別府青年会議所副会頭)のことを韓国の新聞で読み、数日後、JR別府駅前で南里さんにばったり会った。そこに大分商高から韓国出店の打診が舞い込んだのだ。このような人と人の出会いがなければ、大商マーケットを韓国で開催するというビッグな企画は、実現していなかっただろう。