学内ギャラリーにて「二人展」を開催します

世界の人口が５０億人を突破した年の夏、山田友里香は生まれ、同年の秋、工藤千佳が生まれた。
２人は生まれてから一度も出会っていなかった。
幼い頃にどこかですれ違っていたかもしれない。
だが今まで会うこともなく、別々の道を歩んでいた。
そして今から３年前。全く交じり合わなかった２人の人間が、この場所で出会った。

人の出会いとしてみれば、それはごくありふれたことだ。
しかし、このごくありふれた人間の出会いを突き詰めてみた。
２人のどのターニングポイントがずれても、この“今”にはならなかっただろう。

そんな奇跡。

２人の歩んできた道は違うけれど、今は確かに同じ道を歩いている。
そのあとはまた別々の道を歩いていってしまう。
だからこそ、同じ道を共有している今を大切に想う。

同じ場所に来て
同じものを見て
同じ空間で土遊びをしている

そうやって作ってきたものからは、どこか２人の共通点がみえた。
その共通点が作る、調和した空間が『二人展』だった。